2012年4月23日月曜日

ヒバリ

一昨日あたりだったか、ヒバリの鳴き声が聞こえた。庭に出て姿を探してみたんだが、見つからず。漱石の「草枕」にもそんなのがあった。

 『たちまち足の下で雲雀の声がし出した。谷を見下したが、どこで鳴いてるか影も形も見えぬ。ただ声だけが明らかに聞える。せっせと忙しく、絶間なく鳴いている。(略)のどかな春の日を鳴き尽くし、鳴きあかし、また鳴き暮らさなければ気が済まんと見える。その上どこまでも登って行く、いつまでも登って行く。(略)登り詰めた揚句は、流れて雲に入って、漂うているうちに形は消えてなくなって、ただ声だけが空の裡(うち)に残るのかも知れない。』(草枕)

 なんでこんな所にヒバリがいたのか分からないけど、たまたま通りかかったんだろうか?巣でも作ろうと場所探しでもしてたのかな。このへんはカラスが多いからやめといたほうがいいと思うけど。