2013年2月5日火曜日

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過去の出来事ってのは、現在の自分の視点から編集・物語化されたものでしかないんだから、きっとその出来事は5年後10年後の自分にはまた違ったものとしてみえるんだろう。だいたい、思い出すことの出来る過去の出来事なんて、その当時の出来事の中のほんの一部だけであって、残りの99%以上の膨大な出来事はどうやったって思い出すことが出来ないようなものなんだろうな。そしてその思い出すことが出来ないような99%のことがらこそが当時の日常の当たり前のことだったりするんだろう(当たり前のことほど思い出せないもんだ)。ところで、それでもその忘却の彼方へと消えてしまった過去の思い出せないような出来事の断片とか雰囲気をふと思い出すというか感じることがあったりする。ちょっとした匂いとか、音楽とかによって。はっきりとは思い出せないのに、ああ、あれだ、っていう感触があったりする。この妙な感触にピッタリ当てはまる言葉は無いものかなと考えてたんだけど、どうにも思いつかない。