2011年4月5日火曜日

テリトリー

野良猫に自分のテリトリーがあるように、僕も子供の頃はテリトリーみたいなのがあった(べつに野良だったわけではない)。ここから先は行ったことがない、というぎりぎりの場所までが自分のテリトリー。未知の場所はなんだかちょっと怖くてひとりでは行けない。新しい場所に行くときはだいたい誰か友達と一緒に行くことになるのだが、そういうのはちょっとした冒険のようなものだ。ここから先は知らない街で、知らない街は恐いものだという変な気分。そういう境目がハッキリとあった。で、いつのまにかそのテリトリー意識が無くなってしまったんだけど、それがいつのことだったのかよく分からない。ひょっとしてそれが大人になる変わり目だったのかもしれない。ところで、子供の頃に持っていたそのテリトリー、何故か今でも夢に出てくるのだ。しかも決まってテリトリーぎりぎりの場所が出てくる。ここから先はなんとなく行ってはいけないと思ってる、そのぎりぎりの場所。今ちょっと居眠りしてて、その場所に行ってた。新しい靴をはいてて、ちょっと気分よかった。