2010年2月7日日曜日

経堂、豪徳寺

■新宿マインズタワーのスタバに行く。
近くに代ゼミがあるからか、必死に勉強してる人が多い。
すっかり自習室。

■経堂を散歩してたんだけど、風が強くて寒すぎ。
途中、たいやきが売ってたので食べたら熱すぎて舌がピリピリする。
体は寒くて舌だけ熱い。
ユリの木通りをまっすぐ歩き豪徳寺へ。
古書店で本を買い、モスに入って暖まる。

■「草枕」が「我輩は猫である」などと同じようなユーモア小説であることは、たとえば第12章のこの部分でよく分かる。
『余は画工である。画工であればこそ趣味専門の男として、たとい人情世界に堕在するも、東西両隣りの没風流漢よりも高尚である。社会の一員として優に他を教育すべき地位に立っている。詩なきもの、画(え)なきもの、芸術のたしなみなきものよりは、美くしき所作が出来る。人情世界にあって、美くしき所作は正である、義である、直である。正と義と直を行為の上において示すものは天下の公民の模範である。』
この、えもいわれぬおかしみというか、しゃちほこばった阿呆らしさというか、諧謔というか、なんともいえぬ馬鹿馬鹿しさこそ、「草枕」の真髄だろう。
今までいくつかの「草枕」評論を読んだことがあるけど、その部分に言及したものは見たことが無い。