2010年1月17日日曜日

「書斎の達人」「COW BOOK」「雀の生活」

■「書斎の達人」という本を立ち読みしてたんだが、そこに楳図かずおが出てる。
楳図かずおは引越をするときに膨大な量の本を処分したとか。
で、そのときどうしても捨てられない本として残ったのが数冊の本。
それらはみんな子供の頃に買った童話や昔話のたぐいだったとか。
これは深い。
童話や昔話が深いってことではなくて、子供の頃に出会ったものというところが深い。
前にも何度か同じことを日記に書いたが、子供時代に出会った本というのはやはり後々まで大事なものとして残るのではないか。
少なくとも僕にとってはそうなので皆そうなのかなと思ってたのだが、どうなんだろ?
僕は小学生の頃に気に入ってた本は今でも自分の中で重要なもので、たとえそれがどんなにくだらない内容であってもやっぱり外せないのだ。
たとえば僕にとっては、今ではとっくに絶版で知る人もほとんど居ないと思われるデンマークの絵本「ビクターおじさん はしをかける」(ヤン・ルーフ作・小学館)、
70年代の少年チャンピオン黄金期の人気作品「月とスッポン」の9巻、「マカロニほうれんそう」の4巻、
このあたりは絶対にハズせない(笑)。
内容がどうのという以前の問題。
(もちろん、自分にとって重要な本は全部が全部小学生時代に出会ったものだというわけではない)

■中野の古書店で「COW BOOK」(平林美紀)という写真集を買う。
COW BOOKSではない。
COW BOOK。
牛の写真集。
これは最高。
牛がみんなかわいい。

■吉祥寺のスタバで「雀の生活」(北原白秋著/新潮文庫)をずっと読む。
この本はすごい。
旧仮名遣いで非常に読みづらいものの、雀の話ばかりで引き込まれてしまう。
北原白秋は雀に救われたそうだけど、僕も同じ。
この本は現在絶版。
阿佐ヶ谷の古本屋で売ってるのを最近見かけたが、やはりプレミアがついてて多少高い。